今回はタイトルを無視して、廉価版が発売されない法則を考えてみたいと思います。
(タイトルはカテゴリー別に分けるために、わざと変えないでおきます)
・最初に発売されたソフトが売れずに、在庫が大量に余ってしまった場合 「
廉価版が発売される法則 その3」で、ゲーム市場に在庫が少なくなったゲームは廉価版になりやすいと書きましたが、逆も言えると思います。
在庫がたくさんあるタイトルは、廉価版にはなりにくいです。
大量に在庫を抱えてしまうと、お店はできるだけ在庫を減らそうと考えます。ゲームソフトを攻略本と一緒に目立つ場所に置いたり、実際にゲーム画面をTVで見せたりします。
それでも、在庫が減らない場合は最終手段に出ます。それは値下げです。
価格が7,140円の場合、最初は5,980円か4,980円ぐらい下がります。値下げしても売れない場合は、さらに値下げをします。どんどん値下げをすると、廉価版ぐらいまで価格が下がる場合があります。
2,980円か1,980円ぐらいまで下がると、廉価版を発売してもお買い得感がありません。それどころか、廉価版を発売してしまうと、価格が値上がりになってしまいます。
そのため、在庫が大量に余り価格が大幅に下がったソフトは、ほとんど廉価版になりません。
テイルズシリーズを例として見ていきましょう。プレイステーションや、プレイステーション2で発売されたテイルズシリーズは、「テイルズ オブ シンフォニア」まで必ず廉価版が発売されていました。
しかし、2004年12月に発売された「テイルズ オブ リバース」は、廉価版が発売されませんでした。原因は、発注が多すぎて在庫が余ってしまったことが考えられます。
在庫を減らすために通常版が発売してから三ヶ月で、価格が2,980円に下がってしまいました。現在では、1,980円で売っているお店もあります。
1,980円まで下がると廉価版を出しても売れないために、「テイルズ オブ リバース」は飛ばされて、次の作品「テイルズ オブ レジェンディア」が廉価版になりました。
他にもXbox360の廉価版シリーズ「Xbox 360プラチナコレクション」の第一弾に、日本向けのタイトル「リッジレーサー 6」と「デッドオアアライブ 4」が入っていませんでしたが、同じ理由だと考えられます。
「リッジレーサー 6」と「デッドオアアライブ 4」の二タイトルも在庫が余っているらしく、1,980円で売られているお店もあります。(2006年10月現在)
近くのゲームお店で価格が大幅に下がっているソフトは、廉価版にならないと考えて良いでしょう。
しかし、絶対に廉価版が発売されないわけではありません。例外も、もちろん存在します。
それはマイクロソフトから発売されている「エブリパーティ」です。お店では980円で売られていましたが、2006/11/02に廉価版になります。廉価版の価格は2,940円なので、実質値上げになります。
さて、「エブリパーティ」の廉価版はどのくらい注文されるのでしょうか?