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廉価版になるタイミングや法則をメーカー別に調べたり、定価から廉価版が発売されるまでのスピードを測っています。
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全てのメーカーに当てはまる廉価版が発売されるタイミングを、考えてみたいと思います。

 ・廉価版として発売されるゲームソフトに関係する、外部的要因が存在した場合

 廉価版は一度発売したタイトルで、あまり多くの売り上げを期待できません。例外もありますが、普通は通常版より売り上げが下がります。

 また価格を下げているので、ゲームソフトが一本売れた時の利益が通常版より低くなってしまいます。

 そのため、あまり広告費にお金をかけられません。

 過去の記事で、廉価版を同じ日にたくさん発売させ広告費を抑えるという戦略を紹介しました。

 今回は広告費をできるだけ抑えながら、多くの人に興味を持ってもらおうとする戦略です。ちょっと、わかりにくいかもしれないので例を上げて説明したいと思います。

 1.アーケード稼動時期と連携
 ナムコから発売されている鉄拳シリーズは、廉価版になるまでのスピードが一年を切ったことはありませんでした。(鉄拳4まで)

 しかし、最新作の鉄拳5は廉価版になるまでのスピードが216日と、大幅に短縮されています。なぜナムコは、こんなに早く鉄拳5の廉価版を出さなくてはいけなかったのでしょうか?

 それは鉄拳シリーズの最新作、鉄拳5 DARK RESURRECTION(ダーク リザレクション)がアーケードで稼動するからです。鉄拳5の廉価版が発売された2005/11月頃から、鉄拳5 DARK RESURRECTIONのロケテストが始まっています。

 鉄拳5 DARK RESURRECTIONは最新作と言っても、鉄拳5のバージョンアップ版のような作品なので、鉄拳5で練習しても十分に役立ちます。 

 あまりゲームセンターに行かない人に廉価版を購入してもらい、ゲーセンデビューしてもらいたいと考えているのでしょう。新規ユーザの開拓のため、廉価版を早めに出したと考えられます。

 2.映画と連携
 コナミから発売される原作付きゲームは廉価版になるスピードがとても早いと書きました。(原作付きとは、小説・マンガ・アニメが元になっている内容のゲームを指します)

 しかし2006/02月に発売された最終兵器彼女の廉価版だけは、とても遅くなっています。

・最終兵器彼女
2003/05/29(7,140円) → 2006/02/02(2,940円)
価格が下がるまでのスピード 980日

 コナミ自体がとても早く廉価版を出すメーカーなので、最終兵器彼女はちょっと特殊だと言えます。

 本当は廉価版を出す予定が無かったが、映画で最終兵器彼女が公開されるため(初日 2006/01/28)、あわてて廉価版にしたという推測ができます。

 映画を見て興味を持ったユーザに、ゲームソフトを購入してもらおうとする戦略です。

 3.ドラマと連携
 元気から発売された風雲 新撰組は異常なスピードで廉価版が発売されました。

・風雲 新撰組
2004/01/22(7,140円) → 2004/07/08(2,800円)
価格が下がるまでのスピード 168日

 NHK大河ドラマ 新選組!(しんせんぐみ)(放送日 2004年1月11日~12月12日)を見て新撰組に興味を持ったユーザを対象としています。ドラマは後半になるほど、山場が多くなるので早めに廉価版を出してお店において置くことで、多くのユーザの目にとまります。

 売れたかどうかは別問題ですが、多くの人が同タイトルを手に取ったはずです。

 ゲームソフトを売るために、あの手この手を使っていることが解ると思います。ただ、この戦略はゲームだけではありません。

 例えば、出版業界でも同じ戦略を取ります。小説が原作のドラマが放映されると、相乗効果を狙って必ずその小説を山積みにして並べます。

 そして、ドラマ化した小説の作者が書いた別の本もやっぱり山積みにして並べます。

 廉価版が発売されるかどうかを予想するためには、ゲーム雑誌だけでなく、TVガイドを見ないといけないのかもしれませんね。

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